岐阜県岐阜市にて、個人サロン、個人スクール、大学や専門学校などでの外部講師をしている由利陽子さんのセラピストライフを紹介します。
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由利さんは、13年に渡って個人サロンを経営しています。
オリジナルのトリートメントを始めとして、リメディアルマッサージ、マタニティーケア、フェイシャルトリートメントなどのメニューを提供していて、週に3〜4日ほど1日限定1人のトリートメントをしています。
由利さんは、今から20年ほど前は会社員でしたが、手に職をつけて生きたいと考えるようになり、もともと興味のあったアロマの資格を取得したのだそうです。その後、スクールを併設できる形でサロンをオープンしました。
現在のサロンに移転する前は、自宅の1室を利用していてため、水回りやトイレなど不便な環境でした。それでも当時まだ岐阜には数少ないアロマサロンはとして、リピートのお客様がついてくれたそうです。
お客様は自然とやってくるものと最初は考えていたけど
サロンを始めてから13年、開業当時を振り返ってみて、「サロン経営はとても大変だった」と話してくれました。
開業した頃は、「お客様は自然とやってくるもの」となんとなく思っていたそうです。
もちろん、実際はそうではなく様々な形で、サロンのことを知ってもらうための努力をしてきました。
今ではコンスタントにお客様が来るようになり、セラピストとしても経験は個人スクールでの指導においても大いに生かせると話してくれました。
これから個人サロンを始めようとするセラピストに対してのアドバイスを求めると、「自身の体力と気力の維持が何よりも大切」と答えてくれました。
セラピストは自分の体を使ってトリートメントなどを行いますから、体力の維持はもちろん大切です。
だた、体力だけでなく、どのような状況でもあきらめない思いを持ち続け、気力を維持し続けることも、やはり大切なものだということです。
サロン経営を開業したころは、つい無茶をしがちなものですが、何よりも自分自身の心と体を管理するためのセルフケアを大切にして欲しいとお話ししてくれました。
「ストレッチでもウォーキングでも何でもいいので、毎日の習慣をつけておくと、自分の心と体に向き合う時間になっていいと思います」(由利さん談)
これからどうしていきたいですか?と聞くと、由利さんは「今のままでいい」と笑顔で答えてくれました。
もちろん、それは決して惰性で続けるということではなく、その時々のお客様の変化に応じて、常に「セラピストとして何をすることが1番良いのか」を考え続けていくという意味で。
もし、彼女のサロンに来るお客様に聞いても、「今まで通りのサロンに来たい」と言っているような気がします。
校長からのメッセージ
由利さんは、5、6年前まではインターネットのサロンの紹介サイトなどに広告を出していましたが、今はそれは必要なくなったそうです。
現在は、ホームページやSNSなどでの発信が主で、そこに新規のご予約がコンスタントに来るとのこと。地域名やセラピー名など、キーワード検索によって由利さんのサロンの存在を知り、訪れるお客様が今は多いそうです。
ちなみに、お客様からの口コミはほとんどないとのこと。むしろ「自分のためだけの時間」を楽しみにしている方が多く、「自分を待ってくれている場所」として、長年に渡って彼女のサロンに通い続けているのだと思います。
由利さん自ら「あまり口数の多い方ではない」と言っていましたが、彼女のもとに来るお客様も自分のお友達をどんどん紹介をするようなタイプではないのかもしれません。
お客様は癒やしの空間と時間を求めているのですから、気の合うセラピストであることも、リピートの条件なのでしょう。
いくら新しいものを学んでも、お客様が喜んでくれることでなければ心には届かないものです。
自分とお客様がどのような価値観でつながっているのか、そのことを冷静に考える時間がセラピストには必要だろうと思います。
日々の中でそのこともバランスよく保てています。それらを含めて彼女のセラピストライフなのだと思います。
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