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藤川佐智子さんのセラピストライフ〜かずといろのアカデミー

2021/06/01
藤川佐智子さんのセラピストライフ〜かずといろのアカデミー

 愛知県を中心に、15年以上にわたってオリジナルのセラピーセッションと育成、さらにNPO法人日本セラピーブリッジの代表理事を務る、いわば「社会活動セラピスト」の藤川佐智子さんのセラピストライフを、2つに分けてご紹介します。

【社会活動セラピスト】編はこちらから

セラピストとなったきっかけ

 藤川さんがセラピストになるきっかけをお聞きしたところ、「子育て中に、いわゆるママ友から多くの相談を受けたこと」なのだそう。


 ただ、アドバイスをした際に「それってあなただからできるのよね」という反応を受けたことが幾度とあり、「主観的な言葉やアドバイスだけでは伝わらないんだ」と気がつきます。


 この気づきから。彼女は2つのセラピーの習得をします。


 1つは「数秘」。これは、誕生日のような変えることのできない固定情報からセッションにつなげていくもの。


 もう1つは、「色彩心理」。これは、色から受ける印象から、その時々の心の移ろいを分析して、セラピーにつなげるものです。

 

 この2つの観点を手がかりにして、知人・友人ひとりひとりに応じたセッションを行い、経験値を積み重ねていきます。


 すると、「私にもそのやり方を教えて欲しい」という声が多く寄せられ、講座を作ることになったそうです。


 これがオリジナルメソッド「ヒト関係性分析かずいろ」の構築へとつながっていきます。


 藤川さんは講座を行うにあたり、自分の経験を教えるだけではなく、体系化・理論化しようと考え、様々な学びを加えます。


 その結果、色相環図と数字の組み合わせからクライアントの癒やしへとつなげる、オリジナルセラピーが生み出されました。

 

 藤川さんが主宰する「かずといろのアカデミー」は、こうして形作られていきます。


アカデミーに取り組んでみてわかったこと

 実際にアカデミーに取り組んでみてわかったことを聞くと、「教え方、伝え方に悩んでいる人はとても多かった」とのこと。

セラピストやコーチ、教育関係者、対人援助者などが多く学びにくるそうです。


 ただ、想像を超えて速いスピードで広がったことについては、嬉しいよりもむしろ「とても怖かった」と言います。


 それは「なぜ自分のメソッドが求められるのかが、自分でもよくわからなかった」から。しかし、後になってそれが、「覚悟がないのに広まることの恐れ」だったということに気づきます。


 今では、覚悟を持って取り組むことで、彼女の「育成セラピスト」としての活動の幅は大きく広がっていっています。

育成セラピストとしての活動をするなら

 現役のセラピストの中にも、生徒を集めて自分のセラピーを教えていきたい方は少なくないでしょう。


 そこで、【育成セラピスト】としての活動を始めるため、そして続けるために必要なことを藤川さんに聞くと、ポイントを2つ挙げてくれました。


 1つは「まず初めに“やる”と決めること」。育成セラピストとしての覚悟をしっかりと持ってほしいということです。


 もう1つ大切なこととして、「自分だけでなんとかしようと思わないこと」。


 伝えたいセラピーのメソッドを生み出し、新しいセラピストを育成をしたならば、後はフォローに徹するのだそうです。


 結果として、体験者を含め4000人を超える人が「かずといろ」の学びに触れ、育てたセラピストは100名を超えているそうです。


 「かずといろのアカデミー」を通して、地域の中にこのセラピーメソッドが根付いていくことを願って、今日も藤川さんは活動を続けています。

校長からのメッセージ

 藤川さんは【育成セラピスト】、【社会活動セラピスト】としての活動の他に、経営者や個人事業主等に対してのセッションコンサルティング(料金33,000円)なども行っています。


 現在、藤川さんは週に3日だけ講師や対面セッションなどを行い、それ以外は卒業し活動しているセラピストたちの相談を受けたり、後進のセラピストたちの活動を助けるための様々な取り組みを進めているとのこと。

 

 育成セラピストの活動は、自らセラピーやセッションを行うだけでなく、「同じ立場のセラピストを育てること」、「クライアントが日々の生活の中でセラピーができるようにすること」。つまり、指導者という立場です。


 藤川さんも覚悟という言葉をよくおっしゃっていましたが、【育成セラピスト】はあらゆるシーンでその覚悟が問われます。


 セラピストの仕事は人の心身に携わるゆえに、学びの場で習得したものを単純に繰り返せばよいわけではありません。


 ですから、多くのセラピストが実践の場に出てから壁にぶつかります。そうした壁を乗り越えていくためにも、【育成セラピスト】は必要とされる存在なのです。

 

 学ぶセラピストたちの人生に関わり、その先にいるクライアントのことまでを考え、育成していくのが【育成セラピスト】です。


 つまり、一定のカリキュラムを教えたらそれで終わり、というわけではないのです。インタビューを通して、藤川さんの【育成セラピスト】としての「覚悟」が見えました。


かずといろのアカデミー

https://kazutoiro.com/about/