思えば僕自身がどうしてこの業界に17年もの期間携わってこれたのか?
才能あふれる存在だったか?と言えばまったくその逆で。
この業界に入ろうと、セラピー技術を学ぶスクールに通っていたときは練習相手も見つからない。
サロンを数店舗出しましたが、スタッフの育成も運営もまるでダメ。
なんでも自分でしようとするので、もう挫折の連続。
たぶん一人で抱え込んだままだったら。1年ももたずにセラピスト業界から撤退し、まったく違う世界に向かっていたと思います。
でもなんだかんだと7店舗まで増やし、そして3年目に必死でつくり上げてきた全店舗を整理売却します。
その後一年に渡って全国の個人セラピストを取材し、当時見渡しても誰もしていなかったセラピスト支援事業を2004年にスタートさせます。
そこから8年の月日が経ちセラピストの学校を設立して、今に至ります。
それまでもうダメだ、と思う時があったか?といえば、それはほぼ毎日。
それを自分一人で乗り切れるわけもなく。
やはり沢山の助けがありました。それも各分野の専門家たちによってです。
その助けてくれた人たちを思い出してみると、まさに多種多様な専門家たちでした。
困ったときや大きな決断をするときは僕の背中にすっと立ち、専門的な知見と視点でサポートし、うまく乗り切れるとあたかも僕が一人で乗り切れたかのように気配を消す。そして知らぬ間に離れて少し遠くで立って見ている。
そんな存在。
ある日のこと、エベレスト登山隊のドキュメンタリー番組を見ていたときにシェルパの存在を知ります。
彼らはあくまでも安全に登山者が山頂に登頂できるようにサポートに徹しています。
あ、僕を支えてくれた彼らってこういった存在だよなぁ。
「セラピストにとって、長く続けていくためにはシェルパの様な存在が必要」
それがセラピストシェルパという言葉が生まれた瞬間でもありました。(つづく)
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