セラピストの世界ではサロンなどをしつつ育成者としても活動しているセラピストが数多くいます。
今や育成といっても「一からセラピストを養成する」場だけでなく、
より専門性を持たせた技能に特化した場もあれば、ホームケアなど広く活用できるセラピーを伝える場、
専門職や同業のセラピストにアドバイスするような形での育成の場を持つ育成セラピストたちがいます。
お話を聞いていますと。
「えっ?それってどうやって教えているの?」なんて思うこともあるのですが、やはり求められているのですよね。
何年にも渡り、また数多くの生徒たちがいる中で共通していることは、育成の場でありながらもそこはセラピーの空間でもあるということでしょうか。
教えている場面を見てはいないのですが、彼らの話を聞いているとそう思います。
決まりきったような「教え教えられる場」ではない、空間がそこにはある。
育成セラピストとは、たとえ教えるような立場になったとしても分けられているようで分かれてはいないんだなぁと。
やはりセラピストとしての自分があるからこそ、だと思うのです。
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「あなたは大切な存在だと気づいてほしい」という想いを持ちセラピストとして寄り添い続ける毛利さん。
そしてそこから育成セラピストとして伝えていることは「自分を愛するための技」だそうです。
学ぶものが自らを大切にし、自身の軸を持つことが重要であるからこそ、セラピストでありまた育成者としての毛利さんがそこにいるのだと思うのです。
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「なんか辛いなっていう時に思い出してもらえる自分でいたい」
セラピストとしてそんな想いを持ちながらお客様に日々寄り添う岩城さんは育成する立場となっても。
相談者として相手がこれまで学んできたもの、大切にしていることを尊重しつつ、さらに相談相手の良い部分を見つけ出した上で、もっと素敵になれるような提案をしているそうです。