これから始めようとしているセラピストたち。
また心機一転、新たなスタイルで始めようとしているセラピストたちに。
始めたばかりのセラピストたちと雑談する中でよくお話することなんですが。
せっかくなんで。こちらでも。
◆◆ 『コロナ禍。お客さまは個人サロンに来てくれるのですか?』 ◆◆
『今、まさにコロナ禍じゃないですか。このタイミングでお客さまって本当に来てくれるのですか?』
そりゃ心配ですよね。
「開業するには最悪のタイミングだ」なんてことも想像するかもしれません。
2021年12月にセラピスト向けの講演をしたことがあって。
そこには20年以上活動するセラピストがいるような場でしたが、実に3、4割の受講生がこれから開業をしようとする人たちでした。
大手のサロンにお勤めをされていてコロナ禍で開業を決意した方、
他の仕事をされていてアロマセラピーの学びをしたことがきっかけでスタートアップの準備をし始めた方、
お子さんが手が離れる年齢になって自宅でサロンを開業しようとしている方などなど。
コロナ禍がきっかけとなって開業しますと言う人はいましたが、
コロナ禍なのでやめましたっていう人はいませんでした。
つまり。セラピストが開業するときにこれがベスト!というタイミングはあってないようなもの、ということです。
個人サロンだから探してきた
それでも今回のご質問のようにコロナ禍でお客様が来なくなるのではないか?という不安はとてもよくわかります。
この2年の間、150名ほどのセラピストとして活動している方たちのお話しを聞いたのですが、
コロナ禍でお客様が一旦いらっしゃらなくなったセラピストもいるにはいたのです。
しかしまた再び戻ってきた、そして新たにお客さまが来てくださっているそうです。
聞き進めていきますと。
「個人サロンだから探してきた」とおっしゃる新規のお客様が増えたというのが、コロナ禍にあっての個人サロンの特徴の様です。
それまでは大手のサロンになんとなく通っていた。それでもコロナ禍でいかなくなって。そのあとまたサロンに行こうと思った時に、自分でよく探したと。
そうなのです。コロナ禍を機に漂流したお客さまはサロンに『安心、安全』を前提で求める様になってきました。
個人で活動してるセラピストのセラピーを提供する形の特徴は何かと言えば、
・不特定多数のお客様がどんどんとやってくる
・お客さまの回転数でサロンを運営している
・多くのセラピストがそこで対応する
といったものの、真逆なのです。
確かに1日に5人も10人も施術はできません。
1日に1人というサロンもありますし、おそらくできて3人くらいなのでは?
だからこそセラピストたちは安心、安全の環境を整えて、お客さま一人ひとりにかなり近い形でセラピーを提供しています。
それがコロナ禍における個人サロン、個人セラピストの特徴と言えます。
そのことをSNSであってもホームページであっても、また既存のお客さまにもきちんと伝えているか?
それができているサロンにはコロナ禍であろうと確実に来店者は増えているという紛れもない現実があるのです。