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志方理子さんのセラピストライフ〜コンサルティングセッション

2021/09/01
志方理子さんのセラピストライフ〜コンサルティングセッション

 兵庫県芦屋市にて長年サロンを経営しながら、関西を中心に講座を開催し、さらに製品開発とコンサルセッションも行っている、セラピスト歴26年の「アトリエ三体夢」の志方理子さんのセラピストライフを紹介します。

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 志方さんは、3年ほど前から経営者を中心にコンサルティングセッションをしています。


 セッションをするのは、週に2日ほど。お客様から寄せられる相談は、従業員や新規事業などの事業に関わることだけでなく、自分のことやご家族のことなど、多岐に渡ります。

目に見えない世界のものを触ってほしい

 志方さんは長年、お客様に接してきたことで、「考え方のクセ」がその人の人生に大きく影響していることを、頭では理解していたそうです。


 そうした経験と、風水などのスピリチュアルな分野の学びが合わさったことで、「目に見えない世界のものを触ってほしい」と要望するお客様が、経営者を中心に増えていました。

 

 そして、3年ほど前に、そうしたことを言語化できるようになり、セッションを中心にしたメニューとして独立させます。


 セッション中心なので、初回以外はオンラインでも受けられるメニューですので、コロナ禍の現在でなくとも、忙しい経営者にとっては受けやすいサービスなのだろうと思います。


「セッション自体は、直接体に触れなくてもできます。ですが、触れてお体から読み取れる情報をお伝えすることで、ラポールが築くことができます。やはり信頼関係が深くなると、セッションもスムーズになります」(志方さん談)


 

答えの提示ではなく、考え方のクセを変える

 志方さんのセッションは、相談に対する答えを提示するのではなく、「考え方のクセを変える」というもの。


 風水や陰陽五行の観点から物事を大局的に捉えることで、相談者の考え方にある偏りのようなものを見つけ出すようです。

 

 すると、相談者が自分の思考の偏向に気がつき、志方さんといっしょに修正していくのです。ただ、人は慣れた考え方に戻ろうとする性質があるので、3ヶ月くらいの期間をかけてセッションをしていくことが多いそうです。


「自分のことは自分ではわからない、とはよく言われます。確かに考え方のクセというのは、自分で外そうとするよりも、周囲のサポートのほうがよいこともあります」(志方さん談)

 

 たとえば、人事に関する相談があったとしても、志方さんはそれに直接的に意見することはないとのこと。


 経営者自身のマインドが変われば、従業員のマインドも無意識のうちに変わる。


 すると、会社の雰囲気が変わる。そして、そこに不必要な人は去り、必要な人がやってくる。というような、好循環を生むようです。


 ビジネスにおいて、経営者は、日々膨大な情報を取り入れながら、正しい選択を迫られます。


 その中で変化が必要だとうすうす感じていても、迷っている時には、現状維持という選択肢ばかりを選びがちです。


そのような時に、まったく別の視点で考えてみることが大切だといわれますが、固定観念に縛られている間はそれが難しいものです。


 こうした時に、大局的に物事を捉えるためのヒントを与えてくれる人や場所は重要だろうと思います。


「ビジネスという大きな流れの中で、潮目の変化を感じられるような、勘のいいお客様が多いですね」と、お客様の傾向について、志方さんは微笑みながら話してくれました。




校長からのメッセージ

 経営者の場合、売り上げや事業規模などの変化が、数字などを通して目に見えて分かります。


 そうした人たちが、志方さんのコンサルティングセッションの費用(20,000円〜)と、飛行機や新幹線にかかる交通費をかけて、遠路はるばる芦屋のサロンに繰り返し足を運ぶのですから、セッションを受けるお客様にとっては、かける費用以上の価値があると感じられているのでしょう。


 志方さんは「結果がでないと喜んでもらえないし、メニューとしてお勧めできない。これからも、学び続けて再現性を高めていきたい」と話していました。

 

 志方さんは、情報発信のツールとして、SNS (Instagram、Facebook、ブログなど)を利用しているそうですが、発信する内容については、抽象度の高いものと、具体性のあるものを織りまぜて、心にとまるような表現を心掛けているといいます。


 このあたりに心を配っていることも、お客様から信頼される(信頼を失わない)ためのポイントと言えそうです。

 

 さて、志方さんは、ボディ中心の施術から派生するかたちで、新しくセッションをメニューに加えていました。  


 施術を求めるお客様の傾向や要望を分析し、そのニーズに対して自分が応えられる形を再検討した結果、従来のメニューとは切り離した方がよいという判断をされたのです。


 こうしたメニューの増やし方は、多くのセラピストにも参考になる事例となります。


 たとえば、サロンのお客様の属性を見直したときに、「子持ちのお母様が多い」と気がついたなら、そうした方へ特化したメニューを再構築したり、お子様も含めて喜ばせるような新しいサービスを考えたりできるはずです。


 そうした工夫を繰り返していくことで、当初は想定していなかったような方向へ、サロンメニューが変化し、セラピストの専門性も高まっていくこともあるはずです。


 気づかないうちに、「私のセラピストライフはこうじゃなければいけない」という“考え方のクセ”を持ってしまっているセラピストもきっといるでしょう。


 それをいったん取り外してみると、「こんなセラピストライフもありかも!」と新しい道が見つかるのかもしれません。


アトリエ三体夢

https://atorie-3time.com/