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さかもと いよさんのセラピストライフ〜自宅サロンセラピスト

2021/08/02
さかもと いよさんのセラピストライフ〜自宅サロンセラピスト

 

 奈良県葛城市で5年に渡って「おうちサロンSmile」を運営している、さかもと いよさんのセラピストライフを紹介します。

 

 さかもとさんは、奈良県葛城市の自宅にて「おうちサロンSmile」を運営しています。


 お客様の多くが、日頃、仕事や家事、育児などに忙しく過ごしている女性で、ジャパニーズオイルセラピーATSU、ホットストーン、リフレクソロジー、フェイシャル、ヘッドセラピーなどを組み合わせて、一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドメニューを提供しています。


 お客様には‟未体験のリセット感“を通して体と心を緩めてもらうことを心掛けています。現在は、週に4〜5日活動し、1日2組までと決めて、お客様をお迎えしています。


自分がされて嬉しいことを他の誰かにできるように

 さかもとさんがセラピストライフをスタートしたのは今から17年前のこと。


親戚の知人がセラピーサロンを開業するのでセラピストとして働かないか?と声を掛けられたのがきっかけだったそう。


彼女自身、マッサージを受けるのが好きだったこともあって、店舗スタッフとしてサロンに勤め始めます。

 

「自分がされて嬉しいことを、他の誰かに出来るようになるということが楽しみでした。


それに、昔、母に肩もみをして喜んでもらえたことも影響があったのかも」と、彼女は話してくれました。


 その後、一時的現場から離れますが、出産と育児が一段落付いたところで再び現場に戻り、いくつかの店舗でセラピストとして活動をするようになります。


その中で「いつかは自分のサロンをつくりたい」という思いが増していき、今から5年ほど前に自宅にサロンをオープンすることとなります。

 

 さかもとさんは、自分が理想とする空間をつくろうと、自宅の一室にベッドやタオル、かご、その他の道具を揃えます。


ですが、ここで「サロンを用意しただけではお客様は来てくれない」ということに気がついたそうです。


「これまで勤めたサロンを参考にして、サロンスペースは準備した。でも、お客さんがいない!ってなって……。そこでやっと、あぁお知らせしなければと」(さかもとさん談)


笑顔を見せてくれるお客様の顔が浮かんで

 集客に関する様々なことを調べていく中で、ブログに関する講座を開催していたセラピストと出会います。


その講座はブログについてはもちろん、自宅でサロンをするための準備や心構えまでを伝えてくれたそうです。


 自分でサロンをオープンするまではまったく考えていなかったことばかりでした。


 それから、さかもとさんは毎日のようにサロンや自分のことについてブログを書き続けたそうです。


「文章を書くのは苦手だったけど、アドバイスを受けて一直線だった」と、当時を懐かしく振り返ってくれました。

 

 それでも一時は他の仕事を掛け持ちすることもあったそうです。ただいつもサロンで癒やされ笑顔を見せてくれるお客様の顔が思い浮かんできたそうで、「やっぱりサロンをやりたい」と自分を奮い立たせて乗り切ってきたといいます。

つらくなったときには“最初の気持ち”に戻ること

 今では様々なSNSを通して、新たなお客様との出会いはもちろん、毎月コンスタントにリピートしてくれるお客様も増えて、忙しくも充実したセラピストライフを過ごしています。


 それでも目の前の一人一人のお客様にセラピーを提供することを大切にしているとのこと。

 

「日頃どんなに忙しい日々を送っていても、ここにきてくださればいったん心も身体もリセットできる。そこから生みだされた笑顔はお客様だけでなく周囲の人たちも笑顔にしていくと信じています。」(さかもとさん談)


 これから自宅サロンをしたいセラピストへのアドバイスを求めたところ、サロン自体のみならず、HPなどWEBツールも含めた基本的な準備の大切さに加えて、

「自分の技術とサロンを必要としてくれるお客様がいると信じて続けること。あと、つらくなったときには“最初の気持ち”に戻ること、でしょうか」と笑顔で話してくれました。

 

 彼女にとっての“最初の気持ち”とは、「体を楽にすることで、体も心も元気になって、前向きになってもらえたらうれしい」ということ。まさに初心に戻ることが彼女の行動を支えているのでしょう。


 これからもお客様が元気で笑顔でいられるようなセラピーを届けていくと同時に、自分の経験を活かした「感覚を育てるような育成の場」をつくることも思い描いているそうです。



校長からのメッセージ

 数年前までは、サロンを知ってもらうためのWEBツールとしてブログが多く用いられていました。最近はブログだけでなくInstagram(インスタグラム)など画像やショートムービーを用いたツールも活用されています。


 さかもとさんも、Instagramなどからも新たなお客様との出会いにつながっているそうです。


 インタビューの中で彼女は「文を書くのは苦手」と言っていましたが、投げ出すことなく書き続けてきたことでサロンの存在やさかもとさんのことが広く知られていくきっかけとなっています。


 また彼女のInstagramは「施術が気持ちよさそう」なことと「さかもとさんが嬉しそうに施術している」のが印象的で、これが見る側の安心につながっているのかもしれませんね。

 

これからいくつもの発信ツールが出ては消えていくでしょう。


それでもセラピストがお客様にセラピーを届けたい想いは変わることはありません。


そのことを丁寧に伝え、そしてお一人お一人に寄り添うセラピーはこれからも求められていくと思います。