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松下美穂さんのセラピストライフ〜セッションセラピスト

2021/07/20
松下美穂さんのセラピストライフ〜セッションセラピスト

徳島県徳島市を中心にクリスタルカラーセッションと、自然由来の石けんやハーブコスメの教室運営、イベント出店活動をしている松下美穂さんのセラピストライフをご紹介します。

 

【教室運営】編はこちら

【イベント出店】編はこちら

 

 松下さんは、クリスタルカラーセッションのセラピストとして活動しています。


自宅サロンそして訪問をしてのセッションもしていますが、今はオンラインでのセッションも行なっているそうです。

答えはクライアント自身が選び取るもの

 「クリスタルセッション」という手法は、10年ほど前に松下さんがハーブについて学ぶ中で、ハーブが人の心に及ぼす作用について興味を持ち、また色彩心理とも結びつく要素に気がついたことで生み出されたセラピー手法です。


 色や形の違ういくつかのクリスタルから、クライアントが選んだものや選んだ理由などを聞き取ることを通して、クライアントの過去、現在、未来を導き出していき、セッションで得られた情報から松下さんがハーブティーをブレンドして提供するのだそうです。(オンラインでは、ハーブティーを郵送しています。)

 

「色や形から受ける印象には、本人も気づいていないような心理や健康状態が反映されているようなのです。答えは私が出すのものではなくて、クライアント自身が選び取る中で見出していくもの。私はセラピストとして、それをナビゲートしています。」(松下さん談)


 松下さんがこのセッションを提供し始めたのが2015年で、これまで多くのクライアントと向き合ってきました。


 ただ、新しい手法であることもあって認知度が低く、集客に悩むこともあったようです。


彼女の場合、HPやSNSの活用の他に、イベント出店時にチラシを配ったりもしています。


そうした活動によって興味を持ってくれる人が増えていき、セッションを必要とする人ともつながれるようになっていったそうです。


セラピストはあくまでもガイド

 これからセラピストとして活動を始めようとしている人へのアドバイスを求めた際も、自分の活動を人に知ってもらうことの大切さについて話してくれました。


「セラピーやセッションがどれほど素晴らしいものであっても、それが知られていなければ、求めるクライアントは現れません。やはり知ってもらう努力を続けることが大切だと思います。」(松下さん談)

 

 今後取り組みたいことを聞くと、セッション後に提供するものについて、ハーブティの他に、自然素材の石けんなども加えるようなアイディアも考えていると話してくれました。


 また、絵画を見て作者の心理を読む練習などをして、色彩心理について深めたり、クライアントの心の内にあるものを引き出すための言葉の使い方について勉強していきたいのだそう。


「セラピストはあくまでもガイドであって主人公ではないということを心得て、クライアントに接したい」と松下さんは言います。


 クライアントに寄り添うための努力には終わりはないのかもしれません。ですが、その姿勢こそがセラピストライフを歩む上で大切になるのでしょう。


校長からのメッセージ

 クリスタルカラーセッションは、1セッション(+ハーブティ)が1時間程度で7,700円。セラピストが答えを探すのではなく、セッションの中でクライアントの内面を引き出して、クライアント自身が答えに辿り着くことをセラピストがサポートするスタイルです。

 

 新しいサービスを世に出す場合、どんなものでも最初は誰も知られていないところからのスタートになります。


顕在化されたニーズに応えるのであれば、そのサービスを欲しがっている人がたくさんいる場所(WEB上も含めて)に告知することが有効です。


しかし、潜在的なニーズを掘り起こすような、提案型のサービスの場合、サービスを求めてくれるまでにもうワンステップ必要になります。


 つまり、新しいサービスは多くの人にとって「まったく未知のもの」であるため、その存在を報せるとともに、「誰にとって、どんな風に役に立って、どんな良い変化をもたらすのか」を知ってもらうことが必要なのです。

 

 松下さんの場合、イベント出店やクラフト教室が、ワンステップ目とリンクしているのがポイントだと思います。


クリスタルカラーセッション、イベント出店、教室運営と、松下さんが行っている活動方法を並べて見ると、一見バラバラなように見えますが、「自然素材の取り入れ方の提案」という軸で見れば、方向性は一致していることが分かります。


 つまり、自然素材への関心があって、松下さんの人となりに触れられる場として、イベントや教室があるのです。そうした場で接点を持った人にとっては、新しい手法でも「まったく未知のもの」ではなくなるのです。

 

 また、現在では、SNSやHPも有効なツールで、自然素材に関する情報へのアンテナを張っているユーザーにアクセスしてもらえるような準備をしておきたいものです。


 最近は「サービスや商品を購入する前にしっかり情報収集をして、納得してから購買行動に移す」という傾向が強いので、うまくWEBを活用できれば、新しいサービスでもしっかり理解した上でアクセスしてくれるだろうと思います。


そういう意味では、オンラインセッションとの相性がとても良いとも言えます。


 ただ、オンラインの弱点は、セッション後に物質的なものが何も残らないこと。


その点、松下さんがしているように、セッションが反映したハーブティが手元に届くという仕組みはとても良いアイディアだろうと思います。


オンラインでのセラピーを検討してるセラピストにとっても、参考になる事例ではないでしょうか。