東海地方を中心に、サロン経営、講師として活動しながら、セラピストを支援するシェルパとしても活動している柴田俊生さんのセラピストライフをご紹介します。
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柴田さんは、17年に渡って大手アロマ協会の認定講師として、月に数度の講座を受け持っている他、動画配信なども使ってアロマに関する情報提供をしています。
以前は、整体の専門学校でアロマセラピーの授業を受け持ち、また現在は鍼灸学校の講師としても活動しています。
柴田さんが行う講座は、知識の提供だけでなく、技術のチェックやカルテ審査など多岐に渡っています。
可能な限り個別に対応し続けてきたから
どうして講師活動を始めたのかといえば、言うなればご縁だったとのこと。
柴田さんが学んでいた教育機関から卒業後に声をかけられたり、別の団体からつなげてもらったり。偶然のようにも思えますが、柴田さんに指導者としての能力があることが、周囲にきちんと伝わっていたからこそのご縁だといえます。
実際に、講師をしてみて気づいたことを聞くと、柴田さんは「教えることは嫌いなことじゃない」といいます。
彼自身は、生徒のそれぞれのニーズやレベルに合わせて指導することや、生徒が資格取得や修了していくところを間近で見られることに、大きな喜びを感じるそうです。
そうした、可能な限り個別に対応しようという姿勢が、これまで17年にも渡って講師として求め続けられてきた秘訣なのでしょう。
常に準備とスキルアップが求められる
既存のスクールで講師活動をしたいと望むセラピストに対するアドバイスを求めたところ、「自分が卒業した学校とのつながりを持っておくこと」と、さらに「教えるテーマやカリキュラムに応じた準備とスキルアップが必要」とのことでした。
柴田さんのように、スクール側に決められたカリキュラムがある、あるいは取得を目指す資格が決まっている場合は、講師が指導する範囲はある程度決まっていて、教科書もそろっていることが多いはずです。
しかし、だからといって簡単ということではなく、講師には教科書の内容以上のことも求められることになります。
柴田さんの場合は、臨床に立ち続けることで得られる経験値に加え、複数の手技に精通していることで、指導法に厚みを持たせているのだろうと思います。
ただ、指導法に厚みを持たせる方法は1つだけではなく、「出産や育児、介護など経験も講師としてプラスにできる」ことを柴田さんは教えてくれました。
校長からのメッセージ
講師という働き方は、1コマ単位(例えば15,000円など)だったり、年単位だったりと、依頼側(スクールなど)との契約によって、期間も講師料もまちまちです。
ただし、授業の資料作りなどの準備、移動などにもかかる時間などを考慮すると、割の合う仕事ではないといわれています。
しかし、柴田さんも話してくれましたが、教えるという経験はセラピストとしての自分の成長を促してくれますし、なによりも人の成長を助けることには他に代えがたい喜びがあります。
柴田さんも「求められるのであれば続けていきたい」そうです。
「自分がいるだけで相手が安心してくれるといい」と柴田さんは言います。
それはセラピストとしお客様に接するときの思いでもあり、講師として生徒に接するときの思いでもあります。
つまり、どちらも根っこにあるものは同じ。それに正直に動き続けることこそが、柴田さんのセラピストライフなのでしょう。