『セラピストって孤独ですよね。』
その響きに寂しさや戸惑いをにじませる人は少なくありません。
うん、そうですね。とこたえつつも。
だって。セラピストは基本“ピン“です。
これって今も昔も変わらない事実です。
どれだけ周囲に人がいたとしても。
どれだけキャリアを積んでいようと。
どれだけ社会情勢が変化しようとも。
目の前にクライアントがいれば。私たちはその目の前のクライアントに集中するのみ。そこに、
キャリアや仲間の数や得ている技術や環境は“直接的には”関係ありません。
その目の前のクライアントがどうなるのか?ただそれだけです。
そういった点だけを見れば誰も助けてくれないですし、クライアントから求められなくなればそういう事ですし、最後は目の前のクライアントの評価、です。
そのセラピスト自身が常に内在させている孤独感や最後は誰も手を差し伸べてくれない常態。
それら覚悟こそ。
クライアントの前にひとり立つ我々セラピストが抱える本質であり、僕が見てきたセラピストたちの真実です。
その孤独に常に向き合えるセラピストこそプロフェッショナルであり。
これってそもそも。
ビフォーコロナであろうとアフターコロナであろうと。なんら変わりがありません。
セラピストの学校のオープンキャンパスなどで集まり関わるセラピストたち同士がなんとなく居心地がいいとするならば。
基本我々が“ピン”の存在であることを知ってるからです。だからほどよく関われる。
『セラピストって孤独ですよね。』
はい。それこそがクライアントの前に立ち続けたものしか得られない、裏を返せばクライアントを支え、癒し、導き、変化させ、寄り添うものとしての素晴らしい常態なのです。(文責:谷口晋一)